俳句

都道府県別句碑



京都市右京区 凡そ天下に去来ほどの小さき墓に詣りけり 高浜虚子
京都府京都市伏見区 わがきぬにふしみの桃の雫せよ 松尾芭蕉
京都府京都市右京区 野宮の竹美しや春しぐれ 村山古郷
京都府京都市右京区 柿主や梢はちかきあらし山 向井去来
兵庫県南あわじ市 梅一輪一輪ほどのあたたかさ 服部嵐雪
埼玉県さいたま市 生涯の影ある秋の天地かな 長谷川かな女
埼玉県秩父市 巫女下るお山は霞濃くなりて 山口青邨
大阪府大阪市中央区 旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる 松尾芭蕉
大阪府大阪市住吉区 升買て分別かはる月見かな 松尾芭蕉
山梨県北杜市 目には青葉山ほととぎす初がつお 山口素堂
岩手県西磐井郡平泉町 夏草や兵どもが夢のあと 松尾芭蕉
岩手県西磐井郡平泉町 五月雨の降り残してや光堂 松尾芭蕉
島根県松江市 烏賊の味忘れで帰る美保の関 高浜虚子
愛媛県松山市 松山や秋より高き天主閣 正岡子規
愛媛県松山市 牛行くや毘沙門阪の秋の暮 正岡子規
愛媛県松山市 春や昔十五万石の城下哉 正岡子規
愛媛県松山市 朝寒やたのもとひゞく内玄関 正岡子規
愛媛県松山市 おちついて死ねそうな草萌ゆる 種田山頭火
東京都中央区 発句也松尾桃青宿の春 松尾芭蕉
東京都中央区 菊の花咲くや石屋の石の間 松尾芭蕉
東京都千代田区 蔓もどき情はもつれやすき哉 高浜虚子
東京都台東区 春風やまりを投げたき草の原 正岡子規
東京都台東区 羽子板や子はまぼろしのすみだ川 水原秋桜子
東京都台東区 雑閙や熊手押あふ酉の市 正岡子規
東京都台東区 ゆく水や何にとどまるのりの味 宝井其角
東京都台東区 花の雲鐘は上野か浅草か 松尾芭蕉
東京都台東区 ながむとて花にもいたし頸の骨 西山宗因
東京都台東区 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな 正岡子規
東京都台東区 痰一斗糸瓜の水も間にあはず 正岡子規
東京都台東区 をととひのへちまの水も取らざりき 正岡子規
東京都台東区 春をまつことのはじめや酉の市 宝井其角
東京都台東区 竹馬やいろはにほへとちりぢりに 久保田万太郎
東京都台東区 くわんをんのいらか見やりつ花の雲 松尾芭蕉
東京都台東区 花の雲鐘は上野か浅草か 松尾芭蕉
東京都台東区 井戸端の桜あぶなし酒の酔 秋色
東京都台東区 木槿咲て繪師の家問ふ三嶋前 正岡子規
東京都品川区 旅人と我名よばれん初しぐれ 松尾芭蕉
東京都品川区 世の中は三日見ぬ間に桜かな 大島蓼太
東京都墨田区 夕立や田を見めぐりの神ならば 宝井其角
東京都墨田区 夢に見れば死もなつかしや冬木風 富田木歩
東京都文京区 此道に出て凉しさよ松の月 松尾芭蕉
東京都新宿区 蓬莱に聞ばや伊勢の初だより 松尾芭蕉
東京都新宿区 春なれや名もなき山の朝がすみ 松尾芭蕉
東京都江戸川区 空蝉はもとのすがたに返しけり 立羽不角
東京都江戸川区 秋に添うて行かばや末は小松川 松尾芭蕉
東京都江東区 川上とこの川下や月の友 松尾芭蕉
東京都江東区 古池や蛙とびこむ水の音 松尾芭蕉
東京都江東区 草の戸も住替る代ぞひなの家 松尾芭蕉
東京都江東区 はこべらや焦土のいろの雀ども 石田波郷
東京都江東区 しばらくは花の上なる月夜かな 松尾芭蕉
東京都港区 朝顔につるべとられてもらい水 加賀千代女
東京都港区 一里はみな花守の子孫かや 松尾芭蕉
東京都荒川区 行春や鳥啼魚の目は泪 松尾芭蕉
東京都荒川区 陽炎や道灌どのの物見塚 小林一茶
東京都荒川区 ほつと月がある東京に来てゐる 種田山頭火
東京都足立区 物いへば唇寒し秋の風 松尾芭蕉
滋賀県大津市 行く春を近江の人と惜しみける 松尾芭蕉
滋賀県大津市 木曽殿と背中合せの寒さかな 島崎又玄
滋賀県大津市 草の戸や日暮れてくれし菊の酒 松尾芭蕉
石川県七尾市 家持の妻恋舟か春の海 高浜虚子
石川県白山市 風かをる越の白嶺を國の華 松尾芭蕉
石川県金沢市 あかあかと日は難面もあきの風 松尾芭蕉
神奈川県中郡大磯町 鴫たってなきものを何よぶことり 大淀三千風
神奈川県川崎市 麦の穂をたよりにつかむ別れかな 松尾芭蕉
神奈川県横浜市 蕗のたうおもひおもひの夕汽笛 中村汀女
神奈川県横浜市 白き巨船きたれり春も遠からず 大野林火
神奈川県横浜市 鴨の嘴よりたらたらと春の泥 高浜虚子
神奈川県横須賀市 横須賀や只帆檣の冬木立 正岡子規
神奈川県鎌倉市 好日やわけても杉の空澄む日 石塚友二
茨城県つくば市 赤とんぼ筑波に雲もなかりけり 正岡子規
茨城県つくば市 神の井やあかねにけぶる冬木の芽 角川源義
茨城県神栖市 この里は気吹戸主の風寒し 松尾芭蕉
茨城県鹿嶋市 此松の実ばえせし代や神の秋 松尾芭蕉
茨城県鹿嶋市 枯枝に鴉のとまりけり龝の暮 松尾芭蕉
長野県諏訪郡下諏訪町 一番に乙鳥のくゞるちのわ哉 小林一茶
高知県室戸市 龍巻に添うて虹立つ室戸岬 高浜虚子