俳句

銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく

ぎんこういんら あさよりけいこうす いかのごとく

銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく俳誌「俳句」(1956年7月)初出の金子兜太の俳句。「金子兜太自選自解99句」(2012年)に、「勤め先の神戸支店の朝の景。その前日、家族で尾道の水族館に行きホタルイカを見てきた。その景に似た支店の朝のはじまりだった。当時は、蛍光灯が一人一人の机にあって、出勤すると自分の席の灯を点す。店内は暗い。そこにともる灯は、水族館のホタルイカそっくりだったのだ。この景を銀行員への皮肉、批評と受け取る人が多く、社会性俳句の見本として読まれて評判になった次第だ。」とある。
当時、日本銀行に在籍していた金子兜太の代表句。

▶ 金子兜太の句



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