をととひのへちまの水も取らざりき
正岡子規は、1902年(明治35年)9月19日に亡くなった。その前日、病床の子規は体を起こして、絶筆三句と呼ばれるものを自ら認めた。その最後の一句である。力尽きた子規は、直後に昏睡状態となり、約14時間後に息をひきとった。⇒ 今日の俳句 有名句
石山の石より白し秋の風
元禄2年8月5日(1689年9月18日)、「おくのほそ道」の旅における「那谷」で、松尾芭蕉が詠んだ句。石山とは、近江の石山寺のことで、那谷(石川県小松市那谷町)の風景は、その石山寺の風景に似ているという。⇒ 今日の俳句 有名句
今日よりや書付消さん笠の露
元禄2年8月5日(1689年9月18日)、「おくのほそ道」の旅における加賀の山中温泉での、松尾芭蕉の句。この時、一緒に旅をしていた曾良が体調を崩し、別々に旅を続けることになった。曾良との離別を悲しむ句である。⇒ 今日の俳句 有名句