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今月の俳句|6月の有名句

夏草や兵どもが夢の跡

奥の細道の旅の途中、松尾芭蕉は、5月13日(新暦6月29日)に奥州平泉に到着。源義経が自害して果てた景色を目にして、杜甫の「春望」に感じて涙を流した。無常を詠んだ句の代表とも言える名句である。 ⇒ この俳句の説明ページ

五月雨の降り残してや光堂

上句と同じ日に詠まれた松尾芭蕉の句である。この日、「夏草」を詠んだ高館から中尊寺へと足をのばし、別当の案内で覆堂の中にある金色堂(光堂)を見た。こちらは、時の流れにも変わることのない輝きを詠んでいる。 ⇒ この俳句の説明ページ

さみだれのあまだればかり浮御堂

1931年、高浜虚子選の「日本新名勝俳句」で風景賞を得た阿波野青畝の俳句。浮御堂は、近江八景「堅田の落雁」で名高い大津の名所。「五月雨の降り残してや光堂」を下地にしている。 ⇒ この俳句の説明ページ

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今月の俳句のポイント|俳句と川柳の違い

今月の俳句「俳句」の概念も時代とともに変わり、定型に縛られない自由律俳句も人気ではあるが、制限の中に現れる詩情に、俳句の真の面白さがあるとも言えるのではないだろうか。そんな俳句の基本要素は以下の3つ。
 1)五七五の17音節
 2)季語
 3)切れ

また、「俳句」と「川柳」はよく混同され、「新俳句」と呼ばれるものは川柳への接近も認められる。両者とも俳諧の連歌を親とするが、俳句は様々な制約のある「発句」の別名のようなものであるのに対し、川柳は「前句附興行」から誕生した遊戯性の高いものである。前句附興行の点者である柄井川柳の名を冠し、下の句(七七)で出された題目に対して上の句(五七五)を付けるものが本来の「川柳」なのである。

川柳においては題目に対する主眼の置き所が重要であり、気持ちをダイレクトに反映させながら世情を詠みあげることも可能になる。
対して俳句では、挨拶句である発句をベースにしていることもあり、いきなり心情を吐露することは野暮である。対象を観察することに力を注ぎ、そこに自らの心を発見するものが「俳句」なのである。

【今月の俳句検索のポイント】
〔キーワード検索(俳句検索結果に季語・季節表示)〕で、キーワードに、今の気持ちを表す「素材」を入れて検索してみよう。例)喜・狂・神・仏。表示される俳句に、現在の季節が反映されたものはあるかな?