沖縄県の季語と俳句

沖縄県の御当地季語

尾類馬(新春の季語)
陰暦1月20日に那覇市辻で行なわれた鎮守祭の余興。

生年祝(新春の季語)
陰暦1月2日から13日に、生まれた干支の年にトゥシビー(生年祝)を行うこと。

清明祭(春の季語)
清明のころに行われる祖先祭。

うりずん(春の季語)
南風が吹く沖縄の初春のことで「おれづみ」ともいう。

琉球躑躅(春の季語)
ツツジの一種で、白い花を咲かせ、白琉球ともいう。

沖縄忌(夏の季語)
沖縄の日本軍が壊滅した6月23日を沖縄戦等の戦没者を追悼する日として、沖縄県は「慰霊の日」に定めた。

梯梧(夏の季語)
マメ科の落葉高木「デイゴ」。日本では沖縄が北限であり、沖縄県の県花でもある。

白丁花(夏の季語)
沖縄に自生するアカネ科ハクチョウゲ属の植物。

飯匙倩(夏の季語)
クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビ。ハブ。

夏ぐれ(夏の季語)
沖縄の雨期。

若夏(夏の季語)
陰暦4月5月の穂の出る頃。「うりずん」のあと。

泡盛(夏の季語)
米と黒麹で蒸留して製造した沖縄特産の焼酎。

八重山上布(夏の季語)
石垣島等で生産される高級麻布。藩政時代には薩摩上布として流通した。

芭蕉布(夏の季語)
イトバショウから採取した繊維を使って織られた布。沖縄特産。

エイサー(秋の季語)
沖縄で盆に行われる踊り。最大の「沖縄全島エイサーまつり」は、沖縄市で旧盆の翌週末に行われる。

ゴーヤ(秋の季語)
ニガウリともツルレイシともいう。沖縄県内では「ゴーヤー」と呼ぶ。

シークヮーサー(秋の季語)
ヒラミレモンの沖縄での呼び方。

甘蔗(秋の季語)
さとうきび。

琉球藷(秋の季語)
サツマイモの別名。薩摩に伝わる前に沖縄を経由したことから、「琉球藷」と呼ばれることがある。

鬼餅(冬の季語)
陰暦12月8日に健康長寿の縁起物として食べる菓子。

甘蔗の花(冬の季語)
サトウキビの花は、11月頃に穂を出す。

沖縄県を詠んだ俳句

泡盛や汚れて老ゆる人の中 石塚友二
「光塵」(1954年)所収。

ご当地季語と御当地俳句