俳句

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中嶋秀子

炊き上がる飯に光りや菜種梅雨 
五月尽旅はせずとも髪汚る 
寒卵割つて左右の手が分る 
まぼろしの夫の背めがけ雪礫 
寒鯉に力満ちきて動かざる 
初旅やまだ着こなせぬ母の衣 

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「初版発行日」2005-10 「著者」中嶋 秀子 (著) 「出版社」ふらんす堂 【KSC】