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細川加賀

あをぞらに日がひとつある干潟かな 
春日傘大きな船の着くを待つ 
花嫁にぞろぞろつきてげんげかな 
花茣蓙や五十の膝を母の前 
露けしや妻が着てゐる母のもの 
喰積にあいその箸やすぐに置く 
ごまめ噛む歯のみ健やか幸とせむ 
うつうつと御用始めを退けにけり