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橋本美代子

残雪を伽藍の蔭にのみ許す 
うまごやし基地のレーダー耳立てて 
指さしてわがものとする崖の百合 
濡らしたるため父の墓去り難し 
凍るまで奥能登の滝海へ落つ 
豆撒いてわが家鬼ゐず吾子もゐず 
出初式使ひし梯子天に畳む 
虞美人草寂しさ極む真昼あり