俳句

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野村喜舟 

天に穴ありて落ちくる雲雀かな 
深々と沈みて碧し龍の玉 
天平に如く世はあらぬ菫かな 
青桐の三本の影かたまりぬ 
寺屋根の高き漁港や鰯雲 
風鈴の舌の赤さや大雷雨 
穴子釣るや汐の満ちくる船溜り 
夏服や海の光の貝ぼたん 
梅の実を盥にあける音のよし 
好晴を鯨は潮を吹きにけり