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殿村菟絲子 

新茶汲みたやすく母を喜ばす 
太陽を煽りて芭蕉破れけり 
行き暮れしものの思ひぞ除夜の鐘 
一椀の雑煮に母子うるみけり 
歌留多歌老いて肯ふ恋あまた 
鮎落ちて美しき世は終りけり 
オルガンに繪硝子の夏日灯と紛ふ 
一夜のみ生きて手つなぐ春の雁 
グラス噛むばかり愛しむちゝろ虫 
朝凪のいかなご舟に波送る 
ごきぶりを打ちわが静脈のみぐるしき