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有働亨 ●

父の日の後姿を妻が言ふ 季
駅裏を黄濁背高泡立草 季
文書いて徐日誰にも会ひたくなし 季
病妻へわが年越の蕎麦の味 季
馬小屋に馬目ざめゐて初茜 季
母が目に父戻り来る盆火かな 季
樺咲くや氷河に逝きしガイドの墓 季
鯖雲や乾ききつたる岩の群 季
ミモザ咲くベスビオの山曇る日は 季