仲冬の季語 臘八
釈尊の成道の日、つまり釈迦が菩提樹の下で悟りを開いた日を指す。その日は臘月八日とされ、陰暦12月8日である。灌仏会・涅槃会とともに釈迦の三大法会と言われる「成道会(じょうどうえ):臘八会(ろうはつえ)」が行われ、臘八粥を食す。臘八粥は、長者の娘(スジャータ)が捧げ、釈尊が体力を回復させたとされる乳糜に見立てたものである。
元は中国古来の五穀豊穣を祝い、春節を迎える準備をする日だったとも考えられており、陰暦12月8日を「臘八節(ろうはちせつ)」という。
【臘八の俳句】
臘八の庭師も粥に召されけり 松田月嶺