俳句

長崎県の季語と俳句

長崎県の御当地季語

七高山詣(新春の季語)
1月2日から15日までの間に、七高山を一日で巡拝すること。

柱餅(新春の季語)
暮れに餅を家の柱に打ちつけておき、1月15日にあぶって食べる風習。

長崎の凧揚げ(春の季語)
長崎の三大行事のひとつ「長崎ハタ揚げ大会」。長崎では凧のことを「ハタ」と呼ぶ。

阿蘭陀渡る(春の季語)
江戸時代に、長崎出島のオランダ商館長が江戸に参府し、将軍に謁した恒例行事。

長崎忌(秋の季語)
原爆忌といえば広島忌も含むが、長崎忌といえば、8月9日の原子爆弾投下を悼み、世界平和を祈る。

長崎くんち(秋の季語)
10月7日から9日に諏訪神社で行われる祭礼。長崎おくんちとも言い、日本三大くんちのひとつ。

蘭盆勝会(秋の季語)
陰暦7月26日から28日に崇福寺で行われる中国風の盆行事。

菩薩祭(秋の季語)
8月22日に崇福寺で行なわれる媽祖の生誕祭。

からすみ(秋の季語)
ボラなどの卵巣を塩漬けして乾燥させたもの。安土桃山時代に明から長崎に伝来した。

長崎県を詠んだ俳句

麦秋の中なるが悲し聖廃墟 水原秋桜子
「残鐘」(1952年)所収。「浦上天主堂」の前書きがある。1952年の俳句。

弯曲し火傷し爆心地のマラソン 金子兜太
仕事の都合で浦上天主堂近くに居を構えていた兜太が、1958年に詠んだ俳句。

木枯らしや目刺にのこる海の色 芥川龍之介
「澄江堂句集」(1927年)所収。長崎の知人から贈られた目刺しを詠んだ俳句。

ご当地季語と御当地俳句