瀧落ちて群青世界とどろけり

たきおちて ぐんじょうせかい とどろけり

昭和29年(1954年)「帰心」より。那智瀧を詠み込んだ水原秋桜子の代表句。秋桜子の命日を群青忌ともいうが、この俳句からきている。
秋桜子は、4月に那智の滝を訪れている。仏教用語である「金色世界」から「群青世界」を造語したと言われている。この時、ほかに「咲き満ちて櫻撓めり那智の滝」「青岸渡寺堂塔映えて藤咲けり」。

▶ 水原秋桜子の俳句

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