俳句

埼玉県の俳句旅

4月の俳句旅|霞の三峯神社

秩父三社の一社で、山犬信仰で知られる三峯神社。秩父の奥深くの山中に、荘厳な社殿が立ち並ぶ。そこは、金子兜太の心の故郷であり、山口青邨

巫女下るお山は霞濃くなりて

三峯神社の俳句旅と詠んだ場所でもある。
創建は有史前にまでさかのぼり、連歌の祖である日本武尊が東征の折、国土の父母神である伊弉諾尊・伊弉册尊を祀ったと言われている。現在では関東屈指のパワースポットとして、休日には多くの参拝客が押し寄せる。特に、秩父の町に芝桜が咲き始める春は、峰々に深い霧がたちこめ、特別な神威が感じられる季節である。そのような中、4月8日には「ふじまつり」とも呼ばれる例大祭がとり行われ、藤の花を手にした女官により、神楽が奉納される。

【三峯神社】
珍しい三ツ鳥居があることでも知られる神社で、三峯とは、白岩山・妙法ヶ岳・雲取山の三山のこと。日本武尊を導いた狼を守護神とし、「大口真神(おおくちのまかみ)」と呼ぶ。修験道と縁が深く、役小角や空海も訪れたとされる。

この日本酒で俳句 三峯神社編

埼玉県の俳句旅【秩父錦|純米吟醸】
秩父の銘酒「秩父錦」は、三峰神社を下った市街地近くの「酒づくりの森」で醸し出される。かつて、「キン肉マン」とのコラボで、三峯神社限定酒を売り出したこともある。この純米吟醸は、「ヴィーガン認定証」が与えられた日本酒となっており、フルーティーな香りとキレの良さが特徴。