はしもとむどう
プロレタリア俳句運動の中心人物の一人
1903年4月11日~1974年10月9日。徳島県名東郡北井上村(板野郡藍住町)出身。荻原井泉水に師事。自由律の俳人で、プロレタリア俳句運動の中心人物の一人。「旗」「俳句生活」「秋刀魚」創刊。
商店の番頭をしていたが、プロレタリア俳句ゆえに解雇となり、次に務めた商社で支配人として甘味処「月ヶ瀬」創業に関わり、「みつまめをギリシャの神は知らざりき」「君知るやこのみつまめの伝説を」のキャッチコピーであんみつをヒットさせる。よって、あんみつの発案者であるとも言われている。
1941年、新興俳句弾圧事件に連座し、2年間獄中生活をおくる。1974年、北海道旅行から帰って倒れ、9月22日に最後の句となる「桃咲く藁家から七十年夢の秋」を詠む。9月24日に「アイスクリームが食べたい」と言ったのを最後の言葉にして、10月9日永眠。
▶ 橋本夢道の俳句