俳句

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矢島渚男 

さびしさや撞けばのどかな鐘の音 
雪解谷きのふの旅の人とあふ 
行きつきしところより春の波返す 
父がまづ走つてみたり風車 
涼風の一楽章を眠りたり 
不良なつかし青田をひろげたる津軽 
もくもくと忙しくゆく毛虫の毛 
凌霄やギリシャに母を殺めたる 
名月の二度ある年を木曾の月 
天の川小さくあれど志 
漉き紙のほの暗き水かさねたり 
姫始め闇美しといひにけり 
雪空へすひあげらるるどんどかな 
目隠しでお聞き李の花ざかり