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内藤吐天 

冬の蜂脚長く垂れ陽に酔へり 
野薊にぴしりぴしりと夕立来ぬ 
あたたかな案山子を抱いて捨てにゆく 
谷地柳芽吹く一帯の雪解水 
石泉のよく湛ふるあり夏百日 
雪原の風遠し樹氷晶々と 
寒の潮藍暗く尖り鵜の翔る 
山の日のわづかに伸びて冬芽紅し 
泣きほくろ大きくなりて出代りぬ