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石田勝彦 

向うにも老人のゐる春の暮 
蛤のぶつかり合つて沈みけり 
穭田の枯れに入りつつあるところ 
妻ふつと見えずなりたる千草かな 
聖堂に入る竜胆を携へて 
鰰に映りてゐたる炎かな 
元日の日向ありけり飛鳥寺 
大海の端踏んで年惜しみけり 
落鰻落ちゆく蘆の無尽蔵 
大風のゆさぶる椎の匂ひけり