俳句

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森田峠 

武蔵野に大きな春の雲浮ぶ 
子に跳べて母には跳べぬ芹の水 
客を待つ船の日覆はためける 
秀吉の書状短かしお風入 
放課後の暗さ台風来つつあり 
大漁旗鰯の山のてつぺんに 
今もなほ戦の歌を年忘れ 
教会と枯木ペン画のごときかな 
教へ子に逢へば春着の匂ふなり 
箱河豚の鰭は東西南北に 
鉾どこにとどまりゐるや雨の京 
藺の花のほかに家とてなかりけり 
海亀の骸たゞよふ首ふりて 
障子あきすぐ閉ざされし捨蚕かな