俳句

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原裕 

水ぬるむ岸に大きな父の影 
鳥雲に入るおほかたは常の景 
一粒の真珠ころがる夏座敷 
七夕の竹青天を揺らし伐る 
子のうたを父が濁しぬ冬霞 
たちざまにぬくみはらへり狩の犬 
やや涸れしこゑをあやつる年はじめ 
はつゆめの半ばを過ぎて出雲かな 
岩燕風を嫌ひて濤を好く