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野沢凡兆 

長々と川ひとすじや雪野原 
桐の葉のもろくも遅き落葉哉 
蔵並ぶ裏は燕の通ひ道 
猪の首の強さよ年の暮 
門前の小家もあそぶ冬至かな 
初潮や鳴門の浪の飛脚舟 
時雨るるや黒木積む屋の窓明り 
呼かへす鮒売見えぬあられかな 
骨柴の刈られながらも木の芽かな 
大としをおもへば年の敵かな 
下京や雪つむうへの夜の雨 
桐の木の風にかまはぬ落葉哉 
肌寒し竹伐る山のうす紅葉