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宮津昭彦

花曇城を小さく見せにけり 季
沈丁の坂開港のむかしより 季
破芭蕉大きな影を浴びせけり 季
冴ゆるなり星の炎の見ゆるまで 季
救急車香ものこさずに北風を去る 季
軒氷柱縦長に灯のともりけり 季
わが思ふそとに妻ゐて毛糸編む 季
数行の添書めきて葱の畝 季
初市の金盞花抱へ顔隠る 季
初声や峯のひとつに日がとどき 季
水害写真月余経てなほ貼られあり 季
囮をり谺生み山まもり合ひ 季
春火燵妊りの髪重く見ゆ 季