俳句

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高木晴子 

春眠のつゞきの如き一日かな 
快き風の吹きくる花豌豆 
蜘蛛の囲の下半分がなかりけり 
或時は虫に耳貸しつゝ話す 
どの枝の先にもきんかんなつてゐる 
煤払したる顔もて客迎ふ 
御招きを受けて訪ふ鳥総松 
新緑の樟よ椎よと打ち仰ぐ 
みちのくの帰雁に夜風悲しとも 
穴に入る熊になりたく思ひをり