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藤木倶子

更衣母に叱られたき日なり 季
篁の風入れて吊る青簾 季
秋の灯の琅玕は色深めたり 季
星合の夜の薄雲の流れけり 季
逢ふための別れと思ふ菊の酒 季
踏む草の起きて脛打つ川施餓鬼 季
年の市まぶしきものの売られけり 季
着ぶくれて狷介の背となり果つる 季
海鳴りの攫はんと鳴る冬帽子 季
雪吊の縄雪空を引き絞る 季
風邪の粥遠流のごとく啜りをり 季
擦れ違ふしじまのありて寒念仏 季