季語|追儺(ついな) 晩冬の季語 追儺 なやらひ・鬼やらい(おにやらい) 中国から伝わった、大晦日(旧暦12月30日)に邪気を祓う行事。「続日本紀」の慶雲3年(706年)の記述に「大儺」として現れるものが、国内での文献上は最も古い。 「追儺」とは、鬼を追い払うというような意味合いで、平安時代に日本独自につくられた言葉だと考えられている。元は宮中行事であったが、宮中行事としては廃れ、寺社での行事として発展し、民間では節分の豆撒などとして親しまれるようになっている。 【追儺の俳句】 山国の闇恐ろしき追儺かな 原石鼎