俳句

季語|花畑(はなばたけ)

三秋の季語 花畑

花畠(はなばたけ)花壇(かだん)花圃(かほ)花園(はなぞの)

花畑近代俳句では、「花畑」は概ね秋の季語とする。俳諧御傘(松永貞徳1651年)では「花畠」が春に置かれ、俳諧歳時記栞草(1851年)では「花圃(はなばたけ)」「花園」が春三月に、「花畠」が秋八月に置かれている。ただし俳諧歳時記栞草に、「花圃」「花園」は「種(うう)るところ」とあり、花を植える場所を指す意で分類されている。滑稽雑談(四時堂其諺1713年)では「花壇」を秋八月に分類し、「是も草花の多時を以て、秋とするならし」とある。

「花畑」と「花園」に明確な違いはないが、「花畑」はどちらかというと作物の延長線上にあり、下を向いて咲く花がある場所。それに対して「花園」は、上を向いて咲く花がある場所を指す傾向がある。
「お花畑」という季語もあるが、これは、近代になって登山が盛んになって生まれた季語であり、その花は高山植物を指し、夏の季語となる。

【花畑の俳句】

彳めば昴が高し花畑  松本たかし

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