俳句

季語|薺(なずな)

新春の季語 

薺粥(なずながゆ)薺打ち(なずなうち)薺売(なずなうり)

薺アブラナ科ナズナ属ナズナは越年生の草本で、3月から7月頃に花をつけ、「花薺」として春の季語になるが、「薺」だけでは新春の季語である。これは、正月七日の七草粥に用いられるためで、この粥を「薺粥」とも呼ぶ。また、薺粥を作るために正月六日の晩に七草を俎板の上でたたくが、これを「薺打ち」「薺打つ」とも言う。かつては、七種粥に用いる薺を売り歩く人がいて、「薺売」と呼んだ。

【薺の俳句】

俎板に薺のあとの匂ひかな  内藤鳴雪

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