季語|室咲(むろざき)

三冬の季語 室咲

室の花(むろのはな)

季語と俳句の室咲温室の中ならば、冬に春の花を咲かせることもできる。俳諧歳時記栞草には、11月条に「室咲の梅」があり、「室の内、或は土蔵の内に炉火を儲け、これを暖むる時は、其火気に感じて忽ち開く、これを室咲の梅といふ」とある。これを「室の梅」ともいう。
現代ではこれらを「温室植物」と呼ぶこともあり、洋蘭がその代表種である。(*『温室植物』はまた、花を温室のように葉で囲った形状を持つ高山植物の一種のことをも指す。)

【室咲の俳句】

室咲や父が遺愛の虫眼鏡  林徹

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