季語|柚子湯(ゆずゆ) 仲冬の季語 柚子湯 冬至湯(とうじゆ) 柚子を砂糖で煮て、熱湯で薄めた飲み物も「柚子湯」と言うが、俳句では主に、冬至に柚子を浮かべた風呂のことを言う。 柚子湯の起源は、江戸時代の銭湯文化にあり、湯治(とうじ)と冬至(とうじ)とを掛け、無病息災であれば融通(ゆうずう)が利くとの語呂合わせからきている。実際に、柚子の薬用効果は古くから知られ、平安時代の「医心方」にも「寿命を延ばす」と記されている。また、柚子湯に入れば風邪を引かないと言われ、血行促進効果が認められることから、その薬用効果は科学的にも実証されている。 【柚子湯の俳句】 白々と女沈める柚湯かな 日野草城