季語|水引の花(みずひきのはな)

仲秋の季語 水引の花

水引草(みずひきぐさ)・水引(みずひき)・金線草(きんせんそう)

水引の花タデ科イヌタデ属ミズヒキは、日本全国の平地の路傍などに自生し、8月から10月頃の午前中に花を咲かせる。
花穂に小花がまばらにつくが、その小花が紅白であるために、祝儀袋の飾り紐に見立てて「水引」の名がついたとされる。しかし、俳諧歳時記栞草(1851年)には、「その茎、円くほそく、こより及び水引の如し、故に名づく」とある。
銀水引とよばれる白花の品種もある。金水引と呼ばれる黄花を咲かせるものは、バラ科の植物で別種である。
中国では「金線草」と書くことから、「きんせんそう」とも呼ばれる。

【水引の花の俳句】

壺にして水引直き花ならず  上田五千石

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