俳句

埼玉県の季語と俳句

埼玉県内 俳句の舞台となった旅館

長瀞 花のおもてなし 長生館

荒川上流の長瀞渓谷には、多くの俳人の足跡がある。長瀞随一の名旅館「長生館」には、秩父に生まれた金子兜太の「猪が来て空気を食べる春の峠」の句碑がある。また、1954年5月に行われた「月の石もみじ公園」の句碑「ここに我句を留むべき月の石」の除幕式の際、高浜虚子が宿泊した旅館でもあり、そこで詠まれた「これよりは尚奥秩父鮎の川」の句碑もある。

埼玉県の御当地季語

秩父夜祭(冬の季語)
12月1日から6日に行われる秩父神社の例祭。12月3日が大祭で、山車の曳き回しや、花火大会がある。ユネスコの無形文化遺産。

埼玉県を詠んだ俳句

おおかみに蛍が一つ付いていた 金子兜太
「東国抄」(2001年)所収の俳句。故郷である秩父の狼伝承が生きている。

曼殊珠華あつまり丘をうかせけり 長谷川かな女
「胡笛」(1955年)所収の俳句。浦和市に移り住んでからの俳句で、別所沼を詠んだもの。