徳島県の季語と俳句

徳島県の御当地季語

渦潮(春の季語)
渦潮が発生するのは鳴門に限られたものではないが、鳴門海峡の代名詞のようになっている。

鳴門若布(春の季語)
古くから高級品として知られる鳴門で採れる若布。木灰をまぶして日干しし、灰を洗って陰干しした後に出荷する。

酢橘(秋の季語)
酢の代りに使用される香酸柑橘類のひとつ。徳島が発祥地で、現在も大半は徳島県内で生産されている。

阿波踊(秋の季語)
蜂須賀家政が徳島城の築城を記念して許した無礼講に起源があると言われる阿波踊りも、今や全国に広がっている。徳島県内でも日程は異なるが、最大規模の徳島市内では、8月12日から15日に開催される。

徳島県を詠んだ俳句

道のべに阿波の遍路の墓あはれ 高浜虚子
「五百句」に「昭和十年四月二十五日 風早西の下の句碑を見、鹿島に遊ぶ。松山、黙禅邸。松山ホトトギス会。」とある。現在の愛媛県松山市柳原の西の下大師堂で詠まれたもの。四国八十八か所霊場めぐりは、阿波国(徳島県)の霊山寺からはじまる。

母の渦子の渦鳴門故郷の渦 橋本夢道
プロレタリア俳句運動の中心人物であった夢道は、現在の板野郡藍住町に生まれた。鳴門公園内に句碑がある。