季語|馬鈴薯の花(ばれいしょのはな・じゃがいものはな・じゃがたらのはな)

初夏の季語 馬鈴薯の花

馬鈴薯の花ナス科ナス属ジャガイモはアンデス山脈原産で、日本には1598年にオランダ人によって持ち込まれたとされる。ジャガタラ(ジャカルタ)を経由して長崎へ伝来したため、ジャガタライモとされたが、ジャガイモと呼ばれるようになった。形が馬鈴に似ることからバレイショとも呼ばれる。ただし中国で「馬鈴薯」は、マメ科のホドイモを指す。
江戸時代後期には、飢饉対策として北海道や東北地方に持ち込まれ、現在でも北海道が全国の収穫量の8割を占める。

ジャガイモには春植えされる品種と秋植えされる品種があり、「馬鈴薯の花」として夏の季語になるジャガイモは春植えのもので、「男爵」や「メークイン」がそれに当たる。6月から7月頃に男爵は淡紫の花、メークインは紫や白い斑入の花を咲かせる。
ジャガイモは、地下茎を芋として収穫するため、栄養を花に取られないようにするために花を摘み取ることがある。ただし、受粉能力が低く、実をつけることが稀であるため、通常は花を咲かせる。
マリーアントワネットは、ジャガイモ栽培を推奨するためにジャガイモの花を好んで身につけたという。

【馬鈴薯の花の俳句】

馬鈴薯の花の日数の旅了る  石田波郷

▶ 夏の季語になった花 見頃と名所

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