季語|白菜(はくさい)

三冬の季語 白菜

季語と俳句の白菜アブラナ科アブラナ属の二年生植物。原産地は地中海沿岸。中国に伝わり、カブととツケナの交雑から、11世紀頃には結球白菜が生まれていたと言われている。因みに、欧州に残ったものからキャベツが生まれている。白菜の英名は「Chinese cabbage」で、中国のキャベツの意。
11月下旬から2月が旬で、鍋物には欠かせない食材であるが、普及したのは明治時代になってから。日清戦争・日露戦争で、中国野菜に触れたことが契機になったと言われている。
江戸時代には非結球種が渡来したが、交雑が起きて育種が難しく、定着しなかった。明治時代の終わりころから育種に成功するようになり、現在ではキャベツ・ダイコンに次ぐ生産量を誇る。

白菜から色々な加工食品も生まれているが、代表的なのは漬物とキムチ。ただ、朝鮮半島で白菜の栽培方法が確立されたのは、近代になってから。白菜キムチの歴史も、白菜の漬物同様、比較的新しい。

【白菜の俳句】

何のむなしさ白菜白く洗ひあげ  渡邊千枝子

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