俳句

秋田県の季語と俳句

秋田県の御当地季語

かまくら(新春の季語)
小正月の伝統行事。2月15日から16日に行われる「横手のかまくら」、2月11日から2月15日に行われる「六郷のかまくら」のほかに「楢山かまくら」などが知られる。

なまはげ(新春の季語)
秋田県の男鹿半島周辺で行われる伝統行事。かつては小正月の行事だったが、現在では大晦日の行事となった。ユネスコの無形文化遺産。

秋田の鳥追(新春の季語)
小正月に行われる年中行事。田畑を鳥の被害から守ることから生まれた行事で、鳥追いの歌を歌いながら一年の健康と安全を願い地域を練り歩いたりする。

大日詣(新春の季語)
鹿角市の大日霊貴神社の「大日堂舞楽」のこと。1月2日に奉納される。ユネスコの無形文化遺産。

秋田蕗(夏の季語)
蕗の変種で、秋田県に自生していたことから秋田蕗の名がついた。巨大で、秋田音頭には、傘代わりとなる様子が歌われている。

竿燈(秋の季語)
8月3日から6日に秋田市で行われる祭りで、正式名称は「秋田竿燈まつり」という。竿燈を稲穂に見立て、豊作を祈る。東北三大祭りの1つ。

きりたんぽ(冬の季語)
秋田県北部の郷土料理。ご飯をつぶして杉の棒に巻き付けて焼いたたんぽ餅を、鶏がらの出汁に入れて煮込んだり、味噌を付けて焼いたりして食べる。

塩汁(冬の季語)
「しょっつる」と読み、ハタハタやイワシなどを塩漬けにしたものの上澄を濾した調味料で、魚醤の一種。秋田の郷土料理である「塩汁貝焼(しょっつるかやき)」などに用いる。

秋田県を詠んだ俳句

象潟や雨に西施がねぶの花 松尾芭蕉
「奥の細道」の旅で、元禄2年6月(1689年7月)に詠まれた。歌枕として知られた象潟は、1804年の象潟地震で海底が隆起。干拓事業による水田開発も進んだために、当時の姿をとどめてはいない。

汐越や鶴はぎぬれて海涼し 松尾芭蕉
「奥の細道」の「象潟」の項に、「象潟や雨に西施がねぶの花」に続いて掲載されている。

ご当地季語と御当地俳句