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正木ゆう子 ●

未婚にてふつとつめたき畳かな 季
冬夕焼見つめることを獣らも 季
かの鷹に風となづけて飼ひ殺す 季
芹なづないつか紬が似合ふやう 季
いつの生か鯨でありし寂しかりし 季
水の地球すこしはなれて春の月 季
地下鉄にかすかな峠ありて夏至 季
サイネリア咲くかしら咲くかしら水をやる 季
不知火でないかもしれぬ眠たくて 季