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高桑闌更 

なき人の発句きゝけり秋の雨 
我衣に洩る思ひ有り後の月 
氷柱なき軒にふたゝび入日哉 
秋の日やたることなくて飛鳥山 
大木を見てもどりけり夏の山 
露草のさかりを消えて夜の雲 
傘さして露分行や山法師 
初雁の痩て餌をはむ磯田哉 
起ふしに眺る春の野山かな 
筆留て打払ひけり火取虫 
夕貌や妹見ざる間に明けわたる 
折沈む竹のうへなる氷りかな 
糸遊によろづ解行都哉 
枯蘆の日に日に折れて流れけり