俳人検索結果



京極杞陽 

浮いてこい浮いてこいとて沈ませて 
春風の日本に源氏物語 
秋風の日本に平家物語 
美しく木の芽の如くつつましく 
詩の如くちらりと人の炉辺に泣く 
妻いつもわれに幼し吹雪く夜も 
わが知れる阿鼻叫喚や震災忌 
ハンカチは美しからずいい女 
裸子も古めかしくてこの辺り 
すだちしぼる手許や阿波の女なる 
鴨足草終りの花もなつかしく 
うまさうなコップの水にフリージヤ