俳句

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岡井省二 

手をあげて腋のありけり春の空 
碧き岩五六かたまる夏嶺かな 
滝垢離のからだはなるる耳ふたつ 
ひらきたるままの男の扇かな 
城崎に必ず逢ひし霰かな 
草石蚕といふ夕あかりたまひけり 
白朮火を振りむさゝびにとばれけり 
鳶の輪は村空あまるほとけのざ 
大鯉のぎいと廻りぬ秋の昼 
立つてもの思ひてをれば猪よぎる 
夕映に男に還る鮃かな 
てのひらに蝦蛄をつつんで伊賀の月 
又しても槐の花のゆらぎかな 
芭蕉の花めくれ落ちたる水の上 
宝貝並べ天気を能くしたり