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茨木和生 

春星が濃しと女を誘ひ出す 
山笑ふ大声の僧ひとり棲み 
壺焼の尻焦げ抜けてゐたりけり 
虚子の句も及かずと思ふ瀧仰ぐ 
硝子戸に竹幹の青業平忌 
二つ目をきけばたしかにばつたんこ 
山霧は晴をいざなふ秋祭 
極月の水を讃へて山にをり 
霜晴の山々空を拡げけり 
鰤起し悪人の名に虚子あげて 
橡落葉して橡の実の落ちてゐず 
正月の地べたを使ふ遊びかな 
左義長に杜の奥より童女来て 
傷舐めて母は全能桃の花 
水替の鯉を盥に山桜