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宇佐美魚目

大燈国師の顔むつちりと春の霜 季
燕来と仰ぎ小諸の書肆にあり 季
良寛の天といふ字や蕨出づ 季
能の出の笛のごとくに蜘蛛の糸 季
長月の古りし楽所の雨雫 季
重陽や夕べには木にもどる鳥 季
吹かれきて冬のはじめの鉋屑 季
柊を挿しこんもりと竹生島 季
硝子戸の息にくもりて漱石忌 季
上手にも橋きらきらと松の内 季