俳句

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中村苑子 

山河いま我に情なし夏嵐 
生前も死後も泉へ水飲みに 
子を捨てし時鳥いま南へ 
喪の家の窓すさまじき火蛾の群れ 
玫瑰や裏口に立つ見知らぬ子 
写絵の巴里を跨ぐきりぎりす 
貌が棲む芒の中の捨て鏡 
俗名と戒名睦む小春かな 
春の日やあの世この世と馬車を駆り