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篠田悌二郎 

ほとゝぎすなべて木に咲く花白し 
雑草に交らじと紫蘇匂ひたつ 
夾竹桃かかる真昼もひとうまる 
茎ながき撫子折りて露に待つ 
死後も日向たのしむ墓か蜜柑山 
暁やうまれし蝉のうすみどり 
春蝉や多摩の横山ふかからず 
草の絮海へひと日に飛びつくす 
寒椿落ちたるほかに塵もなし 
海照ると芽吹きたらずや雑木山 
暮かねてとぶものを見ず蝶の後 
茴香はかなしや寄ればそよぎつつ 
波立ちて流るゝごとし秋の沼 
海を見をり建国記念の日の雪に