福田甲子雄 ●
春寒し眉なき素顔見てしまふ 季植ゑ残る田に落日の嶽うつる 季田を責める二百十日の雨の束 季北岳のかがやき増せば一挙に冬 季井戸水に杉の香まじる春隣 季死してなほ冬の茜をかへりみる 季雪となる大樹の下の飾売り 季ふろふきの火の弱まりて深山星 季別々に山を見てゐる冬座敷 季厄落す火の粉とび散る雪の上 季生誕も死も花冷えの寝間ひとつ 季
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