俳人検索結果



伊藤白潮 

抱き止むるから東風の野を走り来よ 
春一番来し顔なればまとまらず 
職退いてからの冷房嫌ひなり 
九月はじまる無礼なる電話より 
颱風の力不足のままに去る 
信心の足らぬ水洟すすり上ぐ 
松七日喪中を盾の旅を過ぐ 
読み札のいちまいを欠く歌がるた 
狼も朱鷺も絶えたる国に生く 

『中古』伊藤白潮句集 (現代俳句文庫)
5388円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
「初版発行日」1995-12 「著者」伊藤 白潮 (著) 「出版社」ふらんす堂 【KSC】