加藤郁乎 ●
かよひ妻歌仙に似たり春の川 季梅雨晴間やすらかに寝て終りけり 季十階にこぼれ松葉やほしづくよ 季冬の波冬の波止場に来て返す 季松過ぎてよりもどりけり袖だたみ 季小細工の小俳句できて秋の暮 季昼顔の見えるひるすぎぽるとがる 季天文や大食の天の鷹を馴らし 季さびさびとステテコくはへ昼狐 季
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