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田川飛旅子 

雉子の尾が引きし直線土にあり 
紙の上に落ちて濃くなる枇杷の汁 
耳の如くカンナの花は楽に向く 
遠足の列大丸の中とおる 
非常口に緑の男いつも逃げ 
桐咲くやあっと云う間の晩年なり 
厨たのし泣くキヤベツ押しつけて刻む 
鬼やんま鋭く通る不破の関