俳句

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篠原梵 

利根明り菜の花明り窓を過ぐ 
葉桜の中の無数の空さわぐ 
稲の青しづかに穂より去りつつあり 
夕永き空につづける道くらし 
明けそめし春燈を消しまたねむる 
だんだらの日覆見をれば海あるごとし 
かげろふに遠巻かれつつ磯づたふ 
麻服のおのが白さに眩み行く