俳句

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伊丹三樹彦 

画家の声太し五月の裸婦の図に 
炎昼や日照る石また昃る石 
石庭にいゆき流れて雲炎ゆる 
長き夜の楽器かたまりゐて鳴らず 
甘酒にいま存命の一本箸 
落日に兎は赤く眼を腫らし 
星つかむ男ねぷたの灯のてっぺん 
頬落ちてからの執心手毬花 

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